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すべて真実

音楽

ファエンツァ写本

Codex Faenza (I-FZc MS 117)の写本がimslpにアップロードされていた。 https://ks4.imslp.info/files/imglnks/usimg/8/82/IMSLP352519-PMLP569345-codex_faenza.pdf DIAMM(the Digital Image Archive of Medieval Music.オックスフォード大学が運営する中…

修道女たちのうた ――「Kyrie: Orbis factor」

仏教音楽の記事は前に書いたが(↓)、キリスト教音楽を記事にするのは初めてかも知れない。 pas-toute.hatenablog.com Graduel d'Aliénor de Bretagne / Gradual of Eleanor of Brittany - Kyrie tropé "orbis factor" わが愛聴の聖歌「Kyrie:Orbis factor…

キエフの外で

ショスタコーヴィチの11番について書いたから、鐘が印象的な音楽をいろいろ考え始めてしまった。 おそらくクラシック音楽で「鐘」といえばムソルグスキーの『展覧会の絵』「キエフの大門」だろう。まあラヴェル版になってしまうんだろうが、それでも鐘といえ…

ショスタコーヴィチの11番

メイソン・カリーの『天才たちの日課』の伝えるところによれば、サッカーが大好きなショスタコーヴィチはよく仲間内でサッカーを楽しんでいたらしい。しかし、しばしば試合中だろうとなんであろうと、急にその場から姿を消すことがあったらしい。友人たちの…

バルトークのこと

ーーこの共同作業には何か根本的に音楽的な要素、衝動があると思う。ドゥルーズもきみもよく鼻歌をうたう人たちだ。音楽的配分なしには不可能なデュエット、オーケストラとしての共同作業。話を聞いているとふたりの作業が全然リニアに構築されていないこと…

対位法との出会い

子供のとき(十二歳か十三歳だった)彼ははじめて対位法と出会った。バッハではなく、モーツァルトのハ長調の〈フーガ〉K三九四である。 ミシェル・シュネーデル『グレン・グールド 孤独のアリア』 ボクが最初に対位法に出会ったのは何時だろうな。まあグー…